「歯髄」は、歯の最も内部にある神経や血管がある部分のことです。
歯に加わる様々な刺激を感じる感覚機能だけでなく、虫歯菌を防ぐ防御機能もあります。
歯科医が、「歯髄を守る」「歯の神経を残す」理由は、歯髄が歯の寿命に大きくかかわるからなのです。
歯を失う原因には、歯周病や虫歯などもありますが、最も多い原因は歯根破折です。歯根破折とは、歯にヒビが入ったり割れたりする症状です。
歯根破折のほとんどは過去に虫歯などの原因で、神経を取る処置がされています。神経を抜いたり歯の根の治療をされた歯は、健康な歯と比べて歯根破折になりやすいのです。
歯を失う2番目の原因は歯の根の病気です。
1番目2番目の原因を合わせると、7割以上が神経のない歯です。
歯を失わないためには、歯髄を守ることがとても大切なのです。