2021.11.04
歯周病は日本人の成人の約80%が罹患しているといわれている生活習慣病です。
なので、ほとんどの成人の方のお口の中は歯周病なのです。
ただ、歯科医院で「あなたのお口は歯周病です」といわれても、言われたことがない方もいらっしゃる方も逸るかもですが、特に治療の説明もないまま、歯科治療が終わっている方もいらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。
歯周病には歯周ポケットの深さにより軽度、中度、重度と分け、歯周病の進み方により治療が変わってきます。
歯周病の治療は、主に歯石取りです。歯周病の進み具合により、歯石取りの回数が多くなります。
歯周病の治療は、主に歯石取りです。歯周病の進み具合は簡単分けてみると以下の通りです。
軽度(歯周ポケットが3ミリ以下で歯茎の出血が少ない)→歯茎の上の部分の歯石取り
中度(歯周ポケとが5ミリ以下)→歯茎の上と下の部分の歯石取り
重度(歯周ポケとが6ミリ以上、歯を支える骨がなくなり歯の動揺あり)→歯ぐきの上と下の歯石取り+歯周病の外科手術
になります。重度となると、外科手術もしなくてはいけない場合があります。重度の中でも、回復が見込めない場合は抜歯になります。
歯科医院で受ける治療は機械による歯石取りが重要です。それにプラスしてとても大切なのが、ご自身で行うセルフケア「歯ブラシと歯間ブラシ」です。
歯周病は骨のなくなり具合もみていくのですが、なくなってしまった骨は元には戻りません。
歯周病の治療はそれ以上歯周病を進行させないための治療になります。
それ進行させない為、セルフケアはとても大切です。
ご自身で、歯間ブラシを使われている方多くいらっしゃると思いますが、使い方にコツがあります。
ただ通すだけでは、あまり意味がありません。
歯間ブラシにはサイズもそれぞれあります。歯の隙間や状態により歯間ブラシのサイズは適正なものを選ばなけらばなしません。
適正なサイズ、正しい使い方、せっかく歯間ブラシを使っていただくのであれば、より有効に使っていただきたいと思いますので、ぜひ歯科衛生士のアドバイスを受けてみてください。
歯周病は急になる病気ではありません、ゆっくり時間をかけて、ジワジワ進んでいく病気で、初期の段階では自覚症状がありません。
歯グキが腫れてる、歯がグラつくなどの自覚症状が出た時は、抜歯になるケースは少なくありません。
歯を抜いたら、元には戻りません。歯を支える骨が溶けたら、元には戻りません。
元の通りに戻すには、骨を作るなど、インプラントなど保険ではできない高額な治療になります。
そうならない為に、日ごろから、歯や歯茎のケアはしっかりしていきましょう。
歯科医院での治療が終わったら、3ヶ月に1度は歯石取りなどのクリーニングを受けることをお勧めしています。
数年歯科医院で歯石取りをされていない方はすぐに、歯科の受診をお勧めします。
福岡市 早良区 小田部 いなば歯科クリニック では歯周病治療に力を入れています