2020.08.21
歯周病とは歯を支える骨がなくなる病気で、一度なくなった骨は自力での再生はできません。また、日本人の成人の約80%がり患していると言われている、生活習慣病です。
軽度の場合、ほとんど自覚症状がなく、中程度になってくると「歯茎からの出血」「口臭」重症経度になってくると「歯がぐらつく」「歯茎が腫れる」などの症状がでできます。
歯周病の進行具合を知るためには
・歯周ポケットを測る
・パノラマレントゲンの撮影をする
をしていきます
歯周ポケットとは歯と歯茎の境目の隙間の深さのことをいい、プローブという器具で深さを測っていきます。
健康な状態だと、器具は1ミリ~3ミリ程度、
中程度になると、器具4ミリ~5ミリ程度
重症になってくると、器具が6ミリ以上入りこんでいきます。
軽度から中程度だと、スケーリング(歯茎の上の部分についている歯石取り)+スケーリングルートプレーニング(歯茎の下の部分、歯の根っこの部分についている歯石取り)で、歯周病の進行具合を抑えていくのですが
重症になってくると、それだけでは進行を抑えることができず、歯周病の手術が必要になってきます。
歯周病の手術は、歯ぐきを開いて、歯の根っこの部分を直視できるようにして、歯の根っこの部分についている歯石をとっていくことと、不良肉芽と言われる不良な組織を取り除いていきます。必要があれば、人工骨を入れたりなど行っていきます。
基本的な歯周病の手術は保険適用ですが、人工骨などを使う特殊な場合は保険適用外になります。
歯周病はいきなりかかる病気ではありません。長い年月、月日をかけてじわじわと進行していく病気です。
歯周病を予防する為には、定期的にお口の中の歯石を取るということがとても大切です。
歯科受診が遠のいている方は、歯科医院での歯周病のチェックを受けることをお勧めします。
福岡市 早良区 小田部 いなば歯科クリニックでは歯周病治療に力を入れています