2020.05.09
インフルエンザとお口の中のケアとは、なかなか結び付きにくいですが、適切な口腔内のケアをおこなっているとインフルエンザの発症率が10分の1に軽減されるというデータがあります。
どういうことかというと、歯磨きや、口腔内ケアを適当にしていると、歯垢(=プラーク)がたまってきます。そのプラークの中にむし歯や歯周病の原因になる細菌が多く存在しその中で増殖をしていきます。なので、細菌の住処となる歯垢(=プラーク)を除去していくことで、お口の中の健康を守っていくこと、また全身の健康に繋がっていきます。
この歯垢(=プラーク)の中には気管支炎や肺炎などの発症や重症化に関わるリスクのある「肺炎球菌」や「インフルエンザ菌」のほか、重篤な感染症の原因となる「黄色ブドウ球菌」「緑膿菌」「セラチア菌」などの細菌も含まれています。これらの細菌は「プロテアーゼ」と呼ばれる酵素を出し、インフルエンザウィルスが気道の粘膜から細菌の侵入しやすくする特性を持っています。
つまり、お口の中が不潔な状態が続き、放置し続けていくとプロテアーゼという酵素の量が増え、インフルエンザの発症や重症のリスクが増えるということになります。
このデータから同じウィルスである、「コロナウィルス」も「手洗い」「うがい」プラスで「口腔内ケア」を足していくと、コロナウィルスへの感染リスクを減らすことができ、またかかったとしても重症化を防げるということになるのではないでしょうか。
ご自身のケアである「セルフケア」では歯垢(=プラーク)の除去は完ぺきには行えません。
歯科医院で行う歯科衛生士による「PMTC」「プロフェッショナルケア」で(歯垢=プラーク)の除去を行い、口腔内の感染リスクを少しでも減らしていくことも、とても大切です。
福岡市 早良区 小田部 いなば歯科クリニック では歯周病治療に力を入れています。
また、患者様みなさまが安心して治療を受けて頂けるように感染対策に力を入れております。