2020.04.09
以前レントゲンについてお話しましたが、今回はレントゲンの被ばくについてお伝えしたいと思います。
レントゲンの身体への影響ですが、放射能や被ばくというと特別なことのように聞こえますが、実は誰もが毎日放射線源を浴びて生活しています。
テレビや電子レンジなどの電子機器からも出ていますし、飛行機で東京~ニューヨーク間を往復すると200マイクロシーベルトの放射線源
を浴びると言われていますが、歯科のレントゲンは一回で1~8マイクロシーベルトなので大きな被害を受けることはありません。また取り
込まれた放射線源は新陳代謝によってある程度排出されるため、気にする必要はありません。
とはいえ、妊娠中や授乳中であれば気になると思います。実際影響はないと言われていますが、当院では念のため緊急時以外は極力
撮影していません。ですので、妊娠中であれば一度相談する事が望ましいでしょう。
レントゲンと言っても、お口全体を撮影するパノラマレントゲン、小さい範囲で撮影するもの、お顔を横から撮影するセファロレントゲン
や、3D画像で診る事ができるCTレントゲンなど種類がたくさんあります。撮影する種類によってもちろん被ばく量も変わってきます。
この中ではCTレントゲンが一番被ばく量は多くなりますが、それでも心配いらない程度の被ばく量です。
適切な診断を行うためにレントゲンはとても重要になってきます。また、肉眼では見ることができない銀歯の中の虫歯や、歯周病の進行具
合(歯槽骨の溶け具合)もレントゲンがないと診断できない事がありますので、自覚症状がなくても定期的に(一年に一度程度)レントゲ
ンを撮影する事をおすすめします。
当院では、定期的な虫歯チェックとクリーニングをお勧めしていますので3~4カ月ごとに定期検診を受けましょう。
早良区 小田部 いなば歯科クリニック