2021.06.22
今回は、歯石を取る器材についてご説明していきます。歯石を取る器材は超音波スケーラー・エアスケーラー・ハンドスケーラーなどがあります。以前、超音波スケーラーについてお話してますので今回はエアスケーラーについてご説明します。
まずは、超音波スケーラーとエアスケーラーを比べた場合の一番の違いは振動数の違いです。超音波スケーラーは高周波数ですのでいくつかの特徴を持ち合わせています。一つはパワー密度が非常に強いことです。その結果衝撃的破壊作用が働きます。このように歯石取りに際して超音波の持つ作用が働き、歯石を破壊し除去する事が効率的に行えます。
歯石除去に関しては振動数が大きいだけに超音波スケーラーの方が適しています。
当院では、患者様のお口のなかの歯石の付いている場所が付いている量などを考慮して使い分けています。
歯石取りや、メインテナンスにも力を入れていますので自覚症状などはなくても定期的に検診を受けることをおすすめしています。
最近はオーラルケアコーナーなどもあったりして、歯ブラシや歯磨き粉などもたくさん種類が増えてきました。それと同時に口腔内を見るミラーや自分で歯石をとれる道具なども販売されているのを目にするようになりました。
実際、患者様でそれを購入して、自分で歯石を取っているという方が何人かいらっしゃいました。がしかし、知覚過敏の症状や、なんともいえない違和感を訴えられ、歯を見てみると歯面に傷がついていて即座にご自身での歯石取りをやめていただくようにお願いしました。このような事例からも自分での歯石とりは大変危険です。
一旦削れた歯面は元には戻らないですので、歯石が気になる時には歯科を受診していただくことをお勧めしています。
早良区 小田部 いなば歯科クリニック 院長 稲葉健一郎