2025.11.30
歯ぐきが腫れている」「歯みがきのときに血が出る」一そんな経験はありませんか?
痛みがないからと放置してしまう方も多いですが、それは歯周病の始まりかもしれません。
歯周病は、気づかないうちに進行して歯を支える骨が溶けてしまう病気です。日本人が歯を失う原因の第一位でもあり、40代以降では多くの方が何らかの歯周病にかかっているといわれています。今回は、歯周病の進行過程と、当院で行っている治療法について詳しくご紹介します。
歯周病は、歯と歯ぐきの間にたまった『プラーク(歯垢)』の中の細菌が引き起こす感染症です。
プラークが歯石となってこびりつくと、歯ぐきが炎症を起こし、やがて歯を支える骨(歯槽骨)
まで破壊してしまいます。
初期のうちは痛みがほとんどないため、自覚症状のないまま進行してしまうのが特徴です。

歯ぐきが赤く腫れ、歯みがきの際に出血することがあります。
この段階では骨へのダメージはほとんどなく、正しいブラッシングとクリーニングで健康な状態に戻すことができます。

炎症が歯ぐきの奥に広がり、歯を支える骨が少しずつ溶けていきます。
歯ぐきが下がったり、歯が長く見えるようになったりすることがあります。口臭が強くなるのもこの時期です。

歯を支えている骨の破壊が進み、歯がぐらつく・噛むと痛い・膿が出るなどの症状が現れます。
この状態を放置すると、最終的には歯が自然に抜けてしまうこともあります。

歯周病は、進行の段階に合わせて治療方法が異なります。
院では、患者さまの症状に応じて次のような治療を行っています。
専用の器具で歯石を丁寧に取り除き、細菌の温床を除去します。
歯石はブラッシングでは落とせないため、定期的なプロのクリーニングが欠かせません。
歯ぐきの奥深くに付着した歯石や汚れを取り除き、歯根の表面を滑らかにします。
再び細菌が付着しにくい環境を作ることで、炎症の再発を防ぎます。
重度の歯周病では、歯ぐきを切開して感染した組織を除去したり、歯周組織再生療法で失われた骨を回復させる治療を行う場合もあります。
治療が終わっても油断は禁物です。歯周病は再発しやすい病気のため、3〜4か月ごとの定期検診とクリーニングがとても重要です。
日頃の磨き残しを染め出しをして苦手なところを見てもらいながら日頃のブラッシングの状態も確認していきます。
毎日の正しいブラッシングと、定期的なプロケアの両立が歯を守る鍵です。
近年、歯周病は全身のさまざまな病気と深く関係していることがわかっています。
歯周病菌が血流を通じて全身に回ることで、糖尿病や心臓病、脳梗塞、誤嚥性肺炎などのリスクを高めることが知られています。
つまり、歯周病の予防と治療は「お口の健康」だけでなく、「体全体の健康」を守ることにもつながります。
歯周病は、一度進行すると自然には治りません。
しかし、早期発見・早期治療を行えば進行を止めることができる病気です。
「歯ぐきが腫れている」「出血がある」「口臭が気になる」など、少しでも気になる症状がある場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。
当院では、患者さま一人ひとりに合わせた歯周病治療と予防プログラムを行っています。
痛みをできるだけ抑えた治療を心がけ、治療後も継続的なメンテナンスでお口の健康をサポートします。
大切な歯を守るために、ぜひ定期検診にお越しください!
その他何かわからないことがあればお気軽にご相談ください。
