いなば歯科クリニック

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歯を守る選択肢“MTA”をご存知ですか?

2026.05.25

MTAとは?歯を残すための“歯科用セメント”

MTA(Mineral Trioxide Aggregate)は、歯科治療で使用される特殊な歯科材料(セメント)です。
神経を守ったり、根の治療を成功に導いたりする際に使われ、“歯をできるだけ残す”ために役立つ材料こ注目されています。

MTAの特徴

MTAには、以下のような特徴があります。

MTAが使われる主な治療

① 神経を残す治療(覆髄)

深い虫歯でも、神経すべてを取らずに残せる可能性があります。
MTAで神経を保護することで、歯の寿命を延ばせる場合があります。

② 根管治療

細菌感染した根の中をきれいにした後、MTAで封鎖します。
再感染を防ぎ、治療成功率を高める目的があります。

③ 歯根の穴を塞ぐ治療

歯の根に穴が開いてしまった場合にも、MTAを使用して修復することがあります。

④ 根の先の治療

難症例の根管治療で、根の先端をMTAで封鎖することもあります。

MTAのメリット

◎ 歯を残せる可能性が高まる

神経や歯根を保存できる可能性があり、抜歯回避につながることがあります。

◎ 再発リスクを抑えやすい

細菌の侵入を防ぐ性能が高く、再感染予防に役立ちます。

◎ 生体に優しい

身体との親和性が高く、炎症が起こりにくい材料です。

MTAのデメリット

△ 自費診療になる場合がある

医院によっては保険適用外となるケースがあります。

△ 治療時間がかかることがある

硬化するまで時間が必要なため、複数回の通院になる場合があります。

△ 症例によって適応できないことも

感染状態や歯の状態によっては使用できない場合があります。

MTA治療はこんな方におすすめ

MTA治療は、特に以下のような方におすすめされることがあります。

もちろん、すべての症例で適応できるわけではありません。
歯の状態や感染の程度によっては、別の治療方法が適している場合もあります。

そのため、しっかり検査を行い、現在の歯の状態を確認した上で治療方針を決めることが大切です。

そんな方に、MTA治療は選択肢のひとつになります。

MTAと通常の材料との違い

従来の歯科材料と比べると、MTAは「歯を保存する」という点に特化した特徴があります。

一般的な材料では難しかったケースでも、MTAを使用することで神経保存や歯根保存が可能になることがあります。

また、生体親和性が高いため、組織の回復を促しやすい点も大きな違いです。

近年では、歯を“削って治す”だけでなく、“できるだけ残す”という考え方が重要視されています。

MTAは、そうした現代歯科治療の考え方に合った材料のひとつと言えるでしょう。

歯を守るために大切なこと

MTAはとても優れた材料ですが、治療後のメンテナンスも重要です。

これらを継続することで、治療した歯を長持ちさせやすくなります。

早めの受診が歯を守るポイント

虫歯や歯の痛みを我慢してしまうと、神経まで感染が広がり、治療の選択肢が減ってしまうことがあります。

しかし、早い段階で治療を行えれば、MTAを用いた神経保存治療ができる可能性も高まります。

「少ししみる」
「違和感がある」
「以前より痛みが増えた」

このような症状がある場合は、早めに歯科医院へ相談しましょう。

まとめ

MTAは、歯を長く残すために役立つ先進的な歯科材料です。
特に、神経を守りたいケースや難しい根管治療で活躍しています。

「なるべく歯を抜きたくない」
「神経を残せる可能性を知りたい」

そんな方は、一度歯科医院で相談してみましょう。