2022.08.02
デンタルプラークは2つに分類されます。
歯の表面に作られ、酸素が浸透しやすい環境下で生存できる虫歯の原因菌をはじめとする口腔レンサ球菌などが生息しています。
歯肉溝(歯と歯茎の境目にある溝)で作られ、酸素が侵入しにくい環境であるため、空気を嫌う多くの歯周病菌は歯肉溝に生息します。
子供では歯肉縁上プラークの構成菌は成人とあまりかわりませんが、歯肉溝に存在する菌は成人とは大きく異なり、歯周病菌はあまり検出されません。
しかし、歯周病にかかわる菌は成人になってから突如現れるわけではなく、成人になって出現する病原性の高い菌の定着に子供の頃に形成された菌が関わると考えられています。したがって、子供の歯肉炎を放置することは、歯周病菌の定着時期を早め、歯周炎を発症するリスクを高めることになります。
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