2023.02.28
女性ホルモンの分泌量は、一般的に20〜30歳代前半にピークを迎え、その後は低下して45〜54歳に閉経を迎えると欠乏します。これらの変動は、口腔内にも影響します。
歯周病は、プラーク中の細菌による感染症であり発症と進行はさまざまなリスク因子によって左右されます。
・細菌因子
・環境因子・・・喫煙、ストレス、栄養障害、肥満、薬物、社会経済的環境、歯磨き習慣、定期検診の回数など
・宿主因子・・・歯石、不良補綴装置、歯の形態異常、口呼吸、ブラキシズム、年齢、人種、性別、全身疾患など
そして女性では、宿主因子として女性ホルモンがあげられます。思春期および妊娠期における女性ホルモンの産生亢進や更年期における欠乏により、歯周病進行リスクが高まることが知られています。
福岡市 早良区 小田部 院長 稲葉 健一郎