2023.09.29
口唇、舌、頬、歯肉などの口腔粘膜に起こる炎症を総称して『口内炎』と呼びます。口内炎にはアフタ性、細菌性、ウイルス性、アレルギー性など様々な種類があり、症状や原因も様々です。患者さんが口内炎ができた!と一般歯科を受診する場合に多いのが『アフタ性口内炎』とよばれる疾患です。
アフタ性口内炎は口腔粘膜疾患のなかで発生頻度が高く、全人口の約20%の人が経験しているといわれています。舌、口唇、頬粘膜に境界明瞭な2-10 m m大の類円形の有痛性の小潰瘍が一つあるいは、複数形成されます。潰瘍の表面は黄白色の苔で覆われ、潰瘍の周辺には紅えんと呼ばれる発赤した領域が見られるのが特徴です。跡を残すことなく1-2週間で治癒しますが、再発を繰り返します。男女差はありませんが、20-30代の若い方に多く、高齢者では減少します。
福岡市 早良区 小田部 いなば歯科クリニック 院長 稲葉 健一郎