2022.11.11
たばこは、肺がんをはじめとして、喉頭がん、口腔がん、咽頭がん、食道がん、胃がん、膀胱がん、腎盂・尿管がん、膵がんなど、多くのがんや、虚血性心疾患、脳血管疾患、慢性閉塞性肺疾患、更に歯周疾患などを多くの疾患、低出生体重児や流産、早産、など妊娠に関連した異常の危険因子である。(厚生労働省のホームページより抜粋)
タバコの煙の中には数千ものの化学物質が、含まれていてニコチンや発癌性物質などの有害物質が多く含まれています。
タバコの煙に含まれる一酸化炭素は、酸素供給を妨げ、ニコチンは血管を縮ませるので体が酸欠状態になります。
歯科において、喫煙は歯周病のリスクを高めるものです。
通常、歯周病の検査では、歯ぐきからの出血の有無や、歯周ポケットの深さから歯周病の度合いをみていきますが、喫煙者の方の歯ぐきは、歯周ポケットが重度の深さであっても、血管が収縮している状態なので、出血しにくい状態です。
さらに、たばこのヤニが、歯の表面に残るので残ったザラザラしたところに、汚れがついてしまい、細菌の繁殖の原因にもなります。
歯周病のサインである出血を見落としてしまい、いつの間にか、歯がグラグラして抜けてしまったという患者様は少なくありません。
タバコを吸い続けると知らないうちに歯周病が進んでしまって、歯を失う可能性が高くなります。
禁煙すると、歯周病を悪くする原因が大きく減るので、歯周病の改善に大きくつながります。
ただ、禁煙すれば歯周病がなくなるわけではありません。
歯周病は、日本人の成人の約80パーセントの人が罹っている病気です。
タバコを吸っている方であれば、歯周病に罹っている可能性が高くて、なおかつ、歯周病がかなり進行している可能性があります。
まずは、歯周病の原因である、歯の汚れを取り除き、歯磨きのやり方を見直して、なおかつ、禁煙していけば、歯周病は改善できます。
歯の汚れ取りや、歯磨きのやり方は歯科衛生士の仕事になります。
一生涯、ご自身の歯でしっかり噛める歯のために歯科衛生士がサポートしていけたらなと思っています。
福岡市 早良区 小田部 いなば歯科クリニック 歯周病